富士急行とは

富士急行は静岡県、山梨県を主なエリアとして、運輸、流通、不動産、観光事業を行っている株式会社で、東証1部上場の由緒ある会社です。富士急行を知らない人でも富士急行という名前で連想するのは鉄道かな?ではないでしょうか。富士急行の運輸事業の中でも鉄道は有名ですね。富士急行線または富士急(フジキュウ)の名称で愛されています。
富士急行は1926年に富士山麓電気鉄道として設立されましたが、富士急行に社名変更したのは1960年です。もともと鉄道・バスなどの運輸事業が主体でしたが、鉄道路線、バス路線の開発が進み、恵まれた観光資源を活かした遊園地、娯楽施設、ゴルフ場などの観光事業からの売上が70%近くを占めているといわれ、鉄道事業からの売上割合は5%程度にとどまっているようです。
富士急行全体の売上に占める運輸事業の割合は少ないものの、富士急行として名前が通っているのは何といっても鉄道事業のおかげではないでしょうか。全国の鉄道ファンが心をときめかせるような電車車両を沢山所有しています。バス事業においても2007年3月にはPASMOという先端システムあお導入し、事業の効率化・利便性を図っています。

富士急行線の魅力

富士急行線は富士急行の鉄道部門を総括して呼ぶ愛称ともなっていますが、鉄道路線の河口湖線と大月線の2路線を合わせて富士急行線と呼んでいます。河口湖線と大月線は富士吉田駅でつながるようになっていて、富士吉田駅では珍しい、スイッチバック式が取り入れられています。スイッチバックで有名な駅には九州肥薩線の大畑(おこば)駅がありますね。今は昔となりましたが、SLがスイッチバックで上がっていく風景は壮大なものでした。蒸気機関車を先頭と後尾につないで登るのですから。
富士急行が所有している電車車両は、電車系と気動車系がありますが、今は殆ど電車系です。鉄道ファンならたまらないほど魅力的な車両が多いんです。電車では5000形、2000形、1200形、1000形などで、気動車では有田鉄道に譲渡されましたが、キハ58形などです。鉄道ファンはこの形式で車両のイメージがすぐに湧くというからすごいですね。富士急行はJR東日本との乗り入れをしていますが、2005年には女性専用車両を実施したことでも有名ですね。
富士急行線で特に有名な電車は「フジサン特急」ではないでしょうか。富士山をバックに走る華麗な特急電車を想像しただけでもわくわくしてきます。

富士急行のバス事業

富士急行の運輸事業は鉄道とバス事業からなり、富士急行線といわれる鉄道事業ほど目立ちませんが、バス事業では環境に配慮したことを色々取り入れているのが富士急行なんです。富士急行が日野自動車と資本関係があるため、配備しているバスは日野車が多いですが、高速車・貸切では三菱ふそう車もあり、燃料に天然ガスを使ったCNGバスを導入してからは日産ディーゼル車も増えているようです。
富士急行の路線バスのカラーリングは「グリーンベルト」という標準色を採用、富士の四季をイメージしたものとされています。CNGバスについては差別化するためか、CNGバス専用のカラーリングになっています。富士急行は環境に配慮して、富士登山バスに低公害車CNGバスを導入しています。1995年頃、「富士スバルライン」と呼ばれる河口湖から富士山五合目までは、大型バス等の排気ガスが原因の環境破壊が問題になってきたことから、導入したんです。
富士登山バスに初めてCNGバス「エバーグリーンシャトルがを導入されたときは、燃料となる天然ガス補給用のエコステーションがなく、トラックでガスを輸送していたというから、当時の富士急行の姿勢が環境保護第一だったことをうかがわせます。

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